エギングより当たり、ヤエンを投入する必要なくアオリイカを釣る新釣法「だもんで式」。
今回は「だもんで式」を含めたアオリイカの釣法を比較したいと思います。
比較表
アオリイカを釣る方法として一般的に認識されているのは、
エギング・浮き釣り・ヤエンです。
これに我らが「だもんで式」を加え、項目ごとに比較してみました。
エギング | 浮き釣り | ヤエン | だもんで式 | |
---|---|---|---|---|
手軽さ | ◎ | ○ | ○ | △ |
コスト | ○ | ○ | ○ | ○ |
体力 | △ | ○ | ◎ | ◎ |
アタリの数 | ○ | ○ | ◎ | ◎ |
アワセ難易度 | ◎ | ○ | △ | ◎ |
イカの大きさ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ |
手返し | ◎ | ○ | △ | △ |
手軽さ
手軽さに関してはエギングの圧勝でしょう。
竿とリール、ライン、ルアーがあれば釣行可能。
ポイントに速く見切りをつけ、一日で何か所も攻めることができます。
他の釣り方は泳がせる魚(主にアジ)が必要。
購入するか、サビキなどで釣るか、何らかの形で入手しないと物語が始まりません。
場所を変えるにも、魚を持って回るのは大変。
魚を活かすだけで荷物が増えるんですよね。
ただしヤエンに関しては、アジさえあれば簡単に始められます。アジのゼイゴに針を掛けて沖に放ればOKですからね。
浮き釣りも最近の市販の仕掛けが優秀で、すぐセットできる工夫がなされています。棚の最適化も簡単にできるような作りになっています。
我らがだもんで式は、一から仕掛けを作り、複数の針をアジに掛ける必要があります。
それでも他のメリットがたくさんあるので、是非読み進めてくださいね。
コスト
コストの考え方が一概に言えないのが難点ですが、すべてやってきた私の実感ではどれも同じだと思っています。
「いやいや、アジを買ったり活かしたりの必要がないからエギングが安いでしょ!」
って思うかもしれませんが、私の肌感覚だとエギングって割とお金使います。
エギンガーが直面する問題は、根掛かりです。
釣行のたびに1、2個はロストすると聞きます。
そしてエギって結構高いんですよね。
通常600~1200円くらいします。
果ては5000円を超える超高級エギも。
最近では100均でも売られていますが、すぐに表面がボロボロになり、最悪シンカーが取れます(私の実体験です)。
だもんでメンバーのルアーマン「イカ太郎」も、エギのランニングコストに悩んでいました。
一方アジを泳がせる釣りは、エギングほどロストの確率は高くありません。
備品一式と、仕掛けを2、3個くらい用意してしまえば、あとはアジを買うだけ。
仮に1個800円のエギを2つロストして1600円の損失。
アジの相場は100~150円くらいなので、そのお金で10匹以上購入できます。
そうするとランニングコストとしては、あまり変わらないというのが私見です。
体力
ヤエンとだもんで式は、アジを沖に投げちゃえば待つだけでOK。
あとはドラグの音が勝手に知らせてくれます(この音が堪らない!!)。
その時間、ご飯を食べてもよし、本を読んでもよし、スマホをいじってもよしです。
対してエギングは、当然自分でルアーを動かさないと永遠にアオリイカは釣れません。慣れるまではこのアクションが結構大変で、手首を中心に疲れが溜まります。安い竿だと重くて、より負担がかかりやすいです。
浮き釣りに関しても、ウキから目が離せません。ヤエンやだもんで式ほどサボれる(?)釣りではないんです。
まぁ、フカセ上がりの私にとっては、浮きの動きが面白くて飽きないですけどね(そうだろ?)。
アタリの数
これはヤエン、だもんで式に軍配があがります。
やはりルアーと比較すると、生餌は強いです。特に春は顕著にこの傾向が現れます。
過去に私が浜からエギングをしている横で、おじさんがヤエンでアオリイカを次々に釣り上げ、衝撃を受けたものです。もうドラグ鳴りっぱなしぃ~みたいな。
浮き釣りも基本的に生餌を使いますが、アジの行動範囲が限られます。
広範囲にアピールしてくれる点で、ヤエンや「だもんで式」に軍配が上がると思います。
アワセの難易度
エギングは、アクションしていたら割と勝手に掛かってくれます。
ただしアワセの難易度に関しては、だもんで式も負けないと思います。
なぜならドラグが鳴りやんだら竿を立てるだけですから。
だもんで式のイカ針は、アジのエラ付近に付けます。イカはアジを襲うとき、まずエラを脚で抑え窒息させるんですね。
こんな感じで。
高確率で足の近くに針があるので、竿を立てるだけで針が掛かるわけです。
一方ヤエン釣りはどうしても難易度が上がります。
- イカに気付かれないように手前に寄せる
- 糸を手元に持ってきてヤエンを掛ける
- 糸を離して竿を立て角度を付け、ヤエンを送り込む
簡単そうですが、慣れが要る作業です。
手前に寄せたらイカが違和感を感じてアジを離したり、ヤエンを送ろうとしたら糸がたるんで絡まったり・・・
送り込んだ後もヤエンが到達したかの判断には慣れが要ります。秋は割と見えるところまでイカが来るので分かりますが、春の親イカやサーフからの釣りだと目視では確認しにくいです。
ヤエンを習熟させてバンバン釣る人は本当に凄いと思います。
浮き釣りはウキが沈んだらアワセを入れます。
簡単そうですが、必ずしもウキが沈むわけではないんです。居食いして動かなかったり、大きく横に動いてウキが右往左往することも。
また、イカに狙われた元気なアジが逃げ惑うと、ウキが沈んでアタリと間違うことも(私がそうだった)。そういう意味で、いつ合わせていいものか、という難しさがあります。
それでも元気なイカがアジを抱いて浮きが大きく沈む様はなかなかの迫力ですよ!
浮き釣りも極めると浮力だの棚だの奥が深くて面白い!
ただアワセの難易度で言えばエギング、だもんで式に軍配が上がります。
イカの大きさ
生餌を使った浮き釣り、ヤエン、だもんで式に軍配が上がります。
泳がせ用サイズのアジを襲うアオリイカは、ある程度大きく育っています。
また海の生き物は、小さいころにエビやカニなどの甲殻類を食べ、大きくなると魚を食べる傾向にあります。アオリイカも例外ではなく、生まれたころは主として小さいエビや稚魚を食べ、大きくなるとアジやネンブツダイなどの魚を食べます。
そのため一般的には、エビを模したルアーを使うエギングより、魚を泳がすヤエンや浮き釣りが大きいアオリイカが釣れると言われています。
ただあくまでも一般的に、ですよ。
私の知り合いには、エギングで3キロ4キロを釣りあげている強者がいます。
手返し
これはエギングに軍配が上がります。イカが食ってきたらすぐにアワセを入れられるし、取り込んですぐに再びキャストできますからね。
浮き釣りも沈んだタイミングで合わせてあげればOKですので、アジを付け替える時間を要するだけ。
一方でヤエンは、アタリがあってからの待ち時間が必要。
私の隣でクーラーをアオリイカ満杯にしたおじ様はアタリがあってから5分待つとおっしゃっていました。
そのあとヤエンを送り込む作業もありますしね。
だもんで式はというと、アジのセットに時間がかかります。ほかの泳がせる釣りはゼイゴに掛けるだけでOKですが、だもんで式は3か所針を掛けなければなりませんからね。
まとめ
いかがでしょうか。各々の釣法に一長一短があると思います。
手軽に始めてみたいならエギング。
ウキの動きが好きな方は浮き釣り。
まずはアジを泳がせてみたいならヤエン。
ヤエンは難しそうと思ったら仕掛けは大変だけど「だもんで式」。
などなど、ご自身にあったアオリイカの釣法で試してみてはいかがでしょうか。
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